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キャリア別実行速度の結果と5G展開方針から見えるおすすめMNP先

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総務省ガイドラインで速度測定方法の共通化

携帯電話の通信規格は毎年機能アップされ高速化が行われております。そのための標準規格は移動通信の業界団体である3GPPというところで次世代を話し合われており2020年3月にはRelease 16がリリースされました。今年から商用リリースされた5GサービスですがRelease15をベースにしてネットワークなどの基地局整備が進められました。
5Gの更なる高度化がRelease 16や17あたりになってきます。4Gと共存されるNSA(4G LTEをコアネットワークとして4G+5Gの両方で同時に通信する「デュアルコネクティビティ」)が始まったばかりです。5Gだけを使うSA方式はまだ先の予定ですが、スマートフォン側のチップはSA方式およびVoNR(5Gの音声通話)まで対応する機器が今年末か来年には登場する予定です。
話がそれましたがそういう高速化された通信規格に対して実行速度の剥離が大きく過大広告という問題にもつながりました。そのため総務省から速度を測定するためのガイドラインが作成されました。各社それにそって同じ方法で計測することで、ユーザが比較しやすく客観性の高い速度結果となりました。
各社から公開されている現時点の測定結果は4G LTEとなります。5Gサービスは開始されましたが、5G周波数の免許取得するために各社から提示されている計画や社長からの発言から5G基地局の方向性が見えてきます。その2つを鑑みればおのずとどのキャリアが5Gで使いやすいのか?速度が速いのか?4Gまたは5Gがつなりやすさは?を比較できるようでしょう。それに通話プランと価格を合わせれば自身にあったMNP先を検討しやすくなります。

キャリアの本当の基地局数

キャリアからの様々な発表内容で自社の基地局数はすごいことをアピールしていますが、本当の値ってどうなっているのか?気になっていると思います。次の資料が総務省から令和元年12月18日に公開されています。このサイトの別紙3が正式な基地局数として記載されています。

令和元年度携帯電話及び全国BWAに係る電波の利用状況調査の意見募集の結果及び評価結果の公表

キャリア別の特徴

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ドコモの実行速度の傾向

ドコモが計測した期間は2019年10月~12月となります。Androidで測定した結果は下り最大430Mbps~最小13Mbpsで中央値は237Mbpsとなりました。

iOSの方では下り最大548Mbps~最小3Mbpsで中央値が221Mbpsとなります。

それと合わせてドコモの基地局の傾向は全国くまなく人がいないけれども車などで移動する道路上でも通信できるように基地局設置されています。ドコモのLTE基地局数229,777と3G基地局数145,880で合計375,657です。
5GはSub-6のバンドは2つと28GHz帯のミリ波のバンド1つを取得しております。そして5G基地局の計画ではKDDI,ソフトバンクと比較して一番基地局設置に積極的です。5G用の高速通信可能な新しい周波数で広いエリアを対応させる方針です。2021年6月末までに1万局、22年3月末までに2万局というロードマップです。今はまだ5Gエリアが点レベルですが面エリアで対応する事が一番期待を持てます。

auの実行速度の傾向

対してauの方は計測期間が2020年1月~3月となります。Androidで測定した結果は下り最大405Mbps~最小26Mbpsで中央値123Mbpsとなります。

iOSの方では下り最大429Mbps~最小17Mbpsで中央値124Mbpsとなります。

基地局設置の傾向はドコモよりauの方が全国的に少ないと思います。
auのLTE基地局数164,427と3G基地局数48,175であり、UQコミュニケーションズの基地局数(高度化BWA43,503、BWA23,299)66,802です。全て合わせると279,404です。ソフトバンクの説明が後で出てきますが、auの基地局数が一番少ないのです。できるだけコストをかけずに効率化を重視しているのか?がこの数値で分かります。地方のエリアを広げることや高速化させる新バンドの設置を地方にまで広げるという考えはないと個人的に思えてしまいます。混雑する場所に集中的に基地局設置する考えだと予想されます。
そういうことになり人がいない場所、一部の観光地など電波がつながらない場所が地方の方で確率が多くなります。
しかしauの場合ドコモと違いどこでも4G LTEでつながります。ドコモの場合3G接続する場所が出てきます。5Gの方はSub-6バンドは2つとミリ波のバンド1つを取得しております。ただし5G基地局の設置計画では2021年度末までに1万局、2023年度末までに約5万局です。つまり2022年3月までに1万局5万局と言えます。最新の2020年4~6月決算発表内容に記載されています。

KDDI社長の発言が様々なメディアで紹介されていますが、ドコモより5G基地局設置を進めようとする意欲が低いように思います。ソフトバンクほどではないですが、既存4Gのバンドを5G用にもシェアできる技術(DSS)で見た目の5Gエリアを広めようとしている言葉が端々に出ています。既存の4Gのバンドを5Gとして使えはしますが、速度は現在から変わることはありません。つまりスマホのアンテナピクトが5Gと表示されるだけと思ってもらって構いません。さらに実測結果からみると4Gの実測はドコモの半分程度の速度です。

ソフトバンクの実行速度の傾向

ソフトバンクの方は計装機関は2020年2月~3月となります。Androidで測定した結果は下り最大284Mbps~最小36Mbpsで中央値140Mbpsとなります。

iOSの方では下り最大350Mbps~最小33Mbpsで中央値129Mbpsとなります。

ソフトバンクのLTE基地局数159,663と3G基地局数112,940でWCPの基地局数(高度化BWA)65,254です。トータルで337,857です。基地局数を数えるとドコモ>ソフトバンク>auの順序です。しかし他の2社と違い小型の基地局が多いため数だけでの判断が難しいのがソフトバンクです。3大都市圏に住んでいる方であればエリア的に問題ないと思いますが地方にいる人であれば自身の住んでいる場所や勤務先、学校など主に移動する先でつながるのか?確認が必要だと思います。地方に行けばauよりもつながらない場所が多くなるのがソフトバンクです。
5G基地局の計画では前倒しする発表も出ていますが割り当てられたSub-6とミリ波の設置数を増やすというよりもDSS技術で4G LTEで利用しているバンドを5G共用する方式で見た目の5Gエリアを増やす方に積極的です。最終的には割り当てられた5G用バンドのエリアは増えていくと思いますが5Gでうたっている高速通信できる場所はまず大都市に限定されるでしょう。そしてSub-6とミリ波の基地局設置のコストを考えKDDIと共同運営会社を設立しています。Sub-6、ミリ波対応エリアはauとソフトバンクどちらもほぼ同じ場所になると言えると思います。

5G時代のMNP先の検討

どのキャリアがおすすめMNP先は?

ドコモ、au、ソフトバンクの特徴や実行速度の傾向が見えてきました。自身の住んでいる場所や主に使いたい勤務先などでどのキャリアが一番速度が速いのか?5G対応が進みそうなキャリアを予測できると思います。それと現在出ている料金プランと使いたい(または機種変更の予定機種)を組み合わせてMNP先を考えましょう。

速度重視のおすすめキャリア

一番速度を重視したいのであれば実行速度が一番高いドコモがおすすめです。混雑解消するために3大都市圏など十分に基地局設置しているエリアであればauやソフトバンクでも検討できると思いますが、それ以外の地方在住者は基地局が目の前ということでもない限りドコモの方が高速通信できると思います。
ドコモであれば高速5G通信できるエリアが早くても2021年中には増えてくるでしょう。当初はギガホライトの従量制プランにして、主に使う場所が5G通信できるようになった時にギガホという通信し放題プランに変更すればいいでしょう。
1つ注意が必要ですが、2020年秋または年度末以降ぐらいから総務省の方では4Gバンドを5GとシェアできるDSSを使えるように制度改正する話が出ています。それに注視しているのはauとソフトバンクです。auとソフトバンクの5Gエリアがそのタイミングで一気に広がると思いますが、3.7GHz、28GHzをアンテナを設置して広げたのか?をわかるようにエリア公開されてほしいと思います。ユーザは決して5Gエリアが広がったという広告だけを信じないように。(多分auとソフトバンクはそういう誇大広告が出そうな気が個人的にします)

エリア重視のおすすめキャリア

大都市以外の地方在住者であれば自身が使いたい場所がどのキャリアだとエリアなのか?確認しましょう。ドコモであればほとんどエリア対応していると思います。が、一部ではau、ソフトバンクの方が受信感度がいい場合もあります。遊びに出かけた先でつながりやすいのはドコモが一番です。休暇の時にわざと仕事先や家族からつながらない方がいいという人も一部でいますので、そういう人はauやソフトバンクの方がいいかもしれません。

価格重視のおすすめキャリア

料金プランは安い方がいいという人はキャリアというよりも格安SIMであるMVNOやサブブランドであるUQモバイル、Y!mobileの方をMNP先として検討しましょう。ドコモにはサブブランドがありませんのでドコモの広いエリアがいいという人はMVNOを検討しましょう。
MNOやサブブランドをMNP先にする場合には様々な条件がありますので、自身の使い方を考えたり、口コミサイトなどでのトラブル事例を確認してみるのも手でしょう。

おすすめMVNO先は?

エリアと安さ重視であればドコモ回線を使ったMVNOが一番です。地方にいてもドコモの基地局と通信しますのでほとんどの場所でつながります。MVNOは会社の数が多いです。有名どころを選ぶのが一番無難でしょう。OCNモバイルやi-simTripが使っているmineo、IIJmio, LINE mobileなどが有名です。通話かけ放題が始まったbmobile(日本通信)もいいかもしれません。
MNOの2年縛りの解約料も1000円になりました。ぜひ積極的にMNPしてほしいと思います。

楽天モバイル

4キャリア体制からMNOとして2020年4月より正式サービス開始された楽天モバイルが始まり4キャリア体制になりました。1.8GHzのバンド3がLTEバンドで使えます。5GはSub-6とミリ波がそれぞれ1つずつ免許取得し、正式開始は9月に延期されています。通話、SMSし放題になるアプリ「Rakuten Link」はAndroid、iOS両方でリリースされましたのでどの機器でも楽天モバイルを使うことが可能になりました。しかし品質やエリアはまだまだこれからという印象はぬぐえません。2021年3月まで人口カバー率70%を目標に現在基地局設置を進めているところです。i-simTripが住んでいる東北のエリアでも楽天モバイルと思われる基地局設置があちこちで進められているのを見かけます。電柱や機器だけ設置して電源や光回線の接続がまだという状況をよく見かけます。
速度の測定結果を自身で行った投稿は以下となります。

mineoと楽天モバイルの通信速度の比較と検討
MNOの高額料金と規制 ドコモ、auやソフトバンクは日本中の誰もが知っている携帯電話会社です。しかし、スマートフォン、L...

まだまだ1年間無料で使えるキャンペーン中ですのでMNPせずお試しのつまりで新規申し込みすることをおすすめします。無料期間が終わった時に自身のメイン回線をMNPするか?検討した方がいいでしょう。[:]

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