タブレットのシェアが増えた2018年
MM総研から2018年の国内タブレット端末出荷台数の調査結果が2月に発表されたという情報を見かけました。
総出荷台数は前年比5.7%減の814万台
携帯電話キャリアの3G/LTEネットワーク通信可能な「セルラータブレット」にブレーキが掛かったことが大きな要因
特にNTTドコモとau市場のAndroidタブレットが減少
無線LAN通信のみを可能とする「Wi-Fiタブレット」は2013年をピークに4年連続で減少していたが、Windowsタブレットの拡大により5年振りにプラス
シェアはAppleが9年連続シェア1位でHuawe, NECレノボ, Microsoft, 富士通の順
タブレットと言えばAppleのiPadと言うイメージが大きいと思いますが、イメージ通りiPadが一番売れていることに違いはありません。しかしWindowsから見ると2in1タイプで普通のノートPCとしても使えキーボードと画面を分離するとWindows 10のタブレットとして使える製品が最近はよく売れているようで、その分シェアが増えたデータとなったようです。一般の人から見ると今までずっとWindowsを使ってきたのでiPadなどのタブレットだけでは頼りなく感じるのでしょう。Windowsでもタブレットと普通のPCと両方使える製品が出たことで買い替え時期に購入する人が多くと予想されます。
タブレット用途はiOSとAndroidが使いやすい
種類別のメリット、デメリット
では、Windowsを使っている人がWindowsのタブレットって本当に使えると思っているのでしょうか?
まずはWindows, Android, iOS別のメリット、デメリットを説明します。
Windowsタブレットのメリット
- 今まで同様の使い方が可能
- エクスプローラで多数のファイル管理をしやすい
- Excelなど同じアプリをタブレットモードでも利用可能
- マルチウィンドウが使いやすい
Windowsタブレットのデメリット
- 指でのタッチ操作はAndroid,iOSより劣る
- バッテリーが持たない
- タブレット対応しているアプリが少ない
2in1のWindows 10 OSではタブレット的な使い方が可能です。しかしWindowsはキーボードとマウスで使う方法がベースであるためタブレットモードになった時、指での操作は一言でいえば使いにくいと思います。
Androidタブレットのメリット
- 価格が安く種類が多い
- 指とマウスの両方で操作が可能
- Andoidスマホと親和性が高い
- 対応アプリが多い
Androidのタブレットはとにかく安く欲しい人、Androidのスマートフォンを持っている人におすすめです。種類が多いため様々な機種を比較して自身にあったタイプを選ぶことが大切です。価格の高い製品は高性能ですし、安いものはそれなりです。また、OSのアップデート期間が限られています。またGoogleからAndroidOSのアップデートが提供されてから購入した機種に提供される時期がメーカによってまちまちです。結果として長く使用する人にあまりおすすめできません。
Androidタブレットのデメリット
- 品質
- iPadよりタブレット対応するアプリが少ない
- アップデート期間が短い
iPadのメリット
- 高品質でバッテリー持ちがいい
- Androidより長いアップデート期間
- 対応アプリが多い
- iPhoneと親和性が高い
iPadは高性能なiPad Proと安さやコンパクト性を求めている人向けのiPad Air, iPad mini, iPad(第六世代)があります。
価格の安いiPad(第六世代)は4万円程度で購入できます。iPad AirやiPad miniは今年の3月に発売された最新機種です。そのためiPad ProやiPhone XSと同程度の高品質さをミドルクラスの価格で提供されています。iPhone XRより安い価格で同じ性能のタブレットが手に入るというメリットがあります。Androidにも安い機種はありますが、初心者はiPadから選べば間違いないと思います。しかし、Androidと違い有料アプリが多いため、安さが最重要という人には向きません。
iPadのデメリット
- 価格の高さ。ただし廉価版もあるため一概に言えない
- 拡張性が低い。但しiPad ProはUSB-C対応し以前より増えた
- マウスが使えない
- 有料アプリが多い
iPadシリーズかAndroidタブレットがおすすめ
Windows10のタブレットは使いにくい
以上を比較検討するとデスクトップやノートPC同様の使い方が主になる人、ビジネスライクな使い方が多い人、使い方が漠然としている人であればWindowsの2in1タイプがおすすめです。携帯性も優れていて、ケースにより時々タブレットモードで使うパターンとなります。ただし、WindowsベースはIntelCPUが搭載された機器です。やはりAndroidのARMチップやAppleのチップと比べるとバッテリー消費が高く、スタンバイ切り替えしてぱっとすぐ使いたいときにすぐ使うという使い方に向きません。
Windowsは電源を入れてからログインまで時間がかかります。また常駐アプリなど様々な起動処理でスムーズなレスポンスが出来るまでに更に時間がかります。使いたいときにすぐ使えるという特徴がAndroidタブレットやiPadにあり、一度これを体験するとWindowsに戻れないでしょう。初めての人は家電ショップや携帯ショップで一度操作してみることをおすすめします。
AndroidタブレットやiPadは携帯性に優れ手軽に使う人向け
AndroidにしろiPadにしろWindowsに比べるとバッテリー性能が非常に高いです。また、画面をタッチするとすぐに使える点もいいところです。Excelなどのビジネスライクなアプリをよく使う人や様々なファイル管理をする人には向きません。
個人で使う時、PCをどういったことに使っているでしょうか?考えてみてください。ブラウザ、メール、YouTubeなどの動画閲覧、SNSアプリぐらいだと思います。そのような人はAndroidタブレットまたはiPadに向いています。
ノートPCと違ってタブレットはWindowsよりも出来ることが限られます。しかし、タブレットでしか出来ないこともあります。例えば絵をかいたり、ノートアプリに手書きするとか。また、文章入力が多い人はBlueTooth接続で携帯性のある小さいキーボードも一緒に購入することをお勧めします。(iPadならSmart Keyboardがあります)
PCは様々な周辺機器を付けたり、デスクトップPCであればグラフィックボードを購入することで高性能にしたり拡張性の高さが特徴です。しかし個人で拡張性が必要な人はあまりいないと思います。
使い方を考えるとノートPCではなくタブレットでいいんでは?と思いませんか?買い替えを考えるときにどんな使い方をするのか?よく考えて機器を選んでほしいと思います。
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