地方のエリア展開に費用が使われているとは思えない
野村総合研究所(NRI)が日本全国のスマートフォン契約者を対象にアンケートを実施したというニュースが出ました。納得しておらず料金も高いと考えている人は3割近くいます。料金が高い、真ん中、安いとそれぞれ思うけど納得しているという人の合計は12,3%と非常に少ないです。ニュースでは明らかに不満に思う人が3割とことを強調されて記載されていますが、ここに該当する人はよほど嫌な目にあったからこそ納得できないを選んでいると思います。嫌な目には合っていないけど料金が高い人は真ん中の人(納得がどちらでもない人)で料金が高いと思う人に該当すると思います。合わせると5割ぐらいですので半分近くの人が不満に思っていると考えてよいでしょう。
携帯電話会社の決算発表で経営状態が公開されますが、非常に高い利益が出ています。もちろん設備投資額も出ていてドコモが一番高く6000億円です。KDDI(au)は5000億円を少し超えるぐらい、ソフトバンクは3000億円をすこし超えるぐらいです。この額は年ごとに見ると変化はありますが大きく変わっていません。利益が出た分を携帯電話の土管部分に使われているわけではないのです。
地方のエリアが増えるのは一部だけ
auの地方エリア展開が進まない
UQ WiMAX 2+エリア展開予定がほとんどない
auで高速化している話はドコモと競争しているので必ず出ますが、要は2.6GHzの周波数を持っているUQ社です。3.5GHzをauは持っていますが3大都市圏の非常に一部にだけ展開されているため、地域名を少ししか紹介していません。そのUQ社はKDDIの子会社ですので設備投資額も限られていることでしょう。エリアを紹介している画面を見ると地方ではほとんど増える予定がないことがわかります。
auは800MHzのみエリア紹介で少し展開予定
親会社であるKDDI(au)のエリア画面は800MHzのみ(重複してWiMAX2+もありますが)紹介しています。2.1GHzや1.5GHz,700MHzも持っているのですがエリア紹介できるほどではないのかもしれませんし、ドコモに対抗して速度別エリアを公開し比較を嫌っているかもしれません。
こちらで地方のエリアを確認すると若干予定があるのがわかります。
ドコモは速度別、時系列の紹介予定で分かりやすい
ドコモは地方エリア展開している
ドコモの場合速度別で分かりやすいエリア図で公開しています。さらに将来予定月でエリアとなる場所も紹介されていて非常にわかりやすいです。これを見ると地方で高速化するエリアを広げていることがわかります。
ソフトバンクはau同様な感じ
ソフトバンクで公開されているエリアもauと似たような感じですのでここでは割愛します。一言でいえばauよりもエリアが狭いのは否めません。
3キャリアは高い利益目的でユーザから搾取
ここから言えることはドコモだけは利益も高いですが3大都市圏だけでなく地方まで新しい周波数など最新技術の基地局展開していることがわかります。しかしauとソフトバンクは混雑している3大都市圏の設備投資に集中して地方の人への最新機能を享受できるとはとても思えません。高い携帯電話料金のみ払っているだけになっているでしょう。
また3キャリア全てにいえることは高い利益を得るほどの経営状態なのですから、もっと電話料金を安くするか全国の利用者、古い電話機を持っている人が納得できるような仕組みにすべきです。例えば最初の2年縛り後はいつでもやめることが可能で料金も2年縛り時と同じとか。
以前は新しいスマートフォンを0円購入する人だけがお得になるという不公平感のみが前面に押し出されましたが最近は他の部分で不公平感があるような気がします。
話は変わりますが携帯ショップって携帯電話会社とは別に単なる代理店です。つまり小さい別の会社が経営しています。携帯電話との契約でショップ運営しているのです。自動車の構図と一緒です。メーカは作るだけ、販売店が別にあるという感じです。総務省はここの部分にメスを入れるのも1つの手であるように思います。例えば1つの携帯ショップで別のキャリアやMVNOも販売できるようにするとか。携帯ショップも1つのキャリアだけを扱うより複数扱ったほうが売り上げアップになるでしょう。キャリアは代理店に支払うコストを下げることも可能になるかもしれません。そうすればその分を携帯料金に反映できるでしょう。さらに携帯ショップが複数のキャリアやMVNOを販売すれば、地方でのMVNO展開ももっと進むかもしれません。
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