キャリア別の特徴
価格以外でどこのキャリアが一番いいのか？
毎年9月になるとAppleの新しいスマートフォンであるiPhone発表会、発売でお祭り騒ぎになっています。それに対してAndroidの新製品はこの時期新機種の発表会は少なく違う時期にずれていますね。iPhoneにしろAndroidスマートフォンにしろキャリアで発売されるメジャーなスマートフォンはどのキャリアでも発売されるようになりキャリアごとの特徴が薄れてきたかなという印象があります。
消費者からすると価格が一番重要なのは当然ですが、スマートフォンは通話などの携帯型コミュニケーション機器であるため、当然どこでも通信できるということが価格と同じぐらい重要ではないでしょうか？
3番目に検討しておきたいのが通信速度であり、自分が使いたい機種を検討するという考えではないでしょうか？
エリアはドコモが一番広い
通信エリアについては3大都市圏や主要な都市中心部であればどのキャリアでも圏外になることはなく通信することが可能です。ここではそれ以外の特徴について説明します。
ドコモのエリア
ドコモの基地局などへの通信設備への投資額は３つのキャリアの中で一番です。そのため、基地局の設置も他のキャリアに比べて充実しております。山間部や人が少ない田舎の方でも確実につながるキャリアです。しかし、いわゆる僻地というところではLTEではなく3Gのエリアが多いのも特徴です。
また災害時に停電した場合に必要なバッテリー設置している基地局を多く見かけますし、１つの基地局で電波の発信方向が決まっているアンテナを設置して360度で6セル設置タイプが多いです。そのため、安定的な速度を見込みやすいと思います。
ちなみにドコモのサイトでは速度別のエリア確認ができます。自信の表れが出ていると思います。
auのエリア
ドコモに対してauでは3G通信規格が主要ではないCDMA通信規格ということもあり、4G LTE規格の基地局展開を重視してきた経緯があります。そのため、CDMAで通信できるとエリアとLTE対応しているエリアはほぼ同じです。そのため、LTE通信可能な場所からちょっと離れたところでCDMAのエリアということはありません。
また、それなりに広いエリアをカバーしていますがドコモよりも狭いことは否めません。そのため山間部や県境など、場合によってエッて思うようなところでエリア外ということもありえます。実際i-simTripは観光名所である湯殿山神社がauはエリア外であることがわかっています。（ちなみにドコモはエリア内）
またWimax2+で使っている2.6GHzはKDDIではなくUQ社に免許があるため、KDDIとは別に基地局展開しております。KDDIに対してどうしても小規模な会社であり、直進性の強い電波です。基地局数が少ないのは否めません。そのためエリアが広く見えていても実際には2.6GHzで受信できないということもままあります。実際に使った方の感想として「エリアマップで確認するとエリア内の場所でも実際は電波が届かない」、「高さがある建物で上の階だと圏外になる」、「屋内でも部屋の端(窓側)なら電波が届くが屋内でと圏外になる」という話がよくあります。よい話を１つ上げれば「エリア内かつ屋外だとWiMAX2+の通信速度がとても速かった」というのがありますが、屋外だけで使う人はいませんし様々な所に誰でも移動するでしょうし限定的な所でのみ使えると言えます。またUQ社のエリアマップはシミュレーションして色づけされているため、外でもエリア外だったりするので注意が必要です。電波特製として屋内だと電波が減衰し受信できないとか速度が落ちるとか実際にありますし、基地局がドコモより充実していないので特にこの傾向が強いと思います。
auのサイト確認では800MHzLTEとWimax 2+のエリア別で表示可能です。ここでは3.5GHz周波数について確認することができません。
ソフトバンクのエリア
ソフトバンクは他の２つのキャリアよりもエリアが小さくなります。基地局数は多いですが、小出力が多いような印象です。実際地方を歩き回るとドコモやauよりも指向性ではないアンテナの電柱タイプを多く見かけます。また災害時に停電した場合に対応するバッテリー設置しているところはほとんど見かけません。
ソフトバンクのエリアマップではLTEと3G別でしか確認できません。速度不明な説明は他のキャリアに比べて速度が速いエリアが少ないことを示していると思われます。
通信速度はドコモが一番
理論速度からは見えないキャリアの通信速度
よくキャリアのウェブサイトを見ると最高速度が988Mbpsとか、844Mbps対応とか説明されていますが理論速度からは実際利用時の速度が見えてきません。理論速度が提供されている場所は非常に限られています。どのキャリアでも言えることは3大都市圏でも混雑するエリアが理論速度で通信可能な場所でしょう。しかし、そこは混雑していますので実速度は遅いと思います。また、それ以外の例えばユーザが住んでいる住宅街であれば、駅周辺よりも混雑する割合が少ないです。そのため、最高理論速度可能な基地局設置する時期が遅くなる傾向となります。この辺りをキャリア別に説明したいと思います。
ドコモの通信速度
ドコモは一番ユーザ数が多いということもあり、総務省より免許を受けている周波数の数も一番多いです。そして最新の通信規格にも早く対応しています。そしてこれが一番重要ですが、高速通信のかなめである3.5GHzのエリア展開が早く一番広いエリアに対応しています。2018年10月にドコモのサイトを見た限り市だけではなく町村の中心部レベルを年内に対応予定となっています。そのため全国的に高速通信しやすい環境と言えます。実際i-simTripがびっくりしたのは2018年12月末まで予定のエリアを電車で通過中に3.5GHz受信を確認できたことです。トンネルを出たばかりで周りは住宅街(若干家はあります)と言うよりも山が多い所だったのですが。これにはびっくりです。基地局展開の品質が良い証拠と言えます。
auの通信速度
auはドコモよりは劣りますが、高速通信に必要な2.6GHz(UQ社が免許),3.5GHzの周波数を持っています。しかし、2.6GHzはKDDIではなく比較的規模の小さいUQ社がエリア展開していますのでどうしても基地局数に限りがあります。そして3.5GHzのエリア展開はウェブサイトを見ただけではわからないですが設備投資額がドコモよりも少ないことからも必要な場所に絞った基地局設置をしているはずです。実際、auの958Mbps説明サイトで東京都、埼玉県、愛知県、京都府、大阪府の場所が対応などと言うあいまいな説明だけであり、3大都市圏がほとんどです。ごく一部の混雑しているところでのみ展開していることが予想されます。
ソフトバンクの通信速度
ソフトバンクはauとどうようにACPが2.6GHzの免許を持っています。ソフトバンク自体が免許を持っている周波数は少ないです。3.5GHzはありますがau同様にエリア展開は遅いです。そのため、3大都市圏以外を考えると高速通信可能なエリアは少ない傾向となります。
実際にサイトでの説明文を読むと高速な理論速度で提供されているエリアを具体的に説明できないほどの場所しか提供されていないと予想されます。
ユーザが実際に利用するならドコモが一番速い
今まで理論速度のみが広告で紹介されてきて実測が見えないという問題で本当の速度を知る指標の指摘がされてきました。そこで総務省からガイドラインが提示され、キャリアがそのガイドラインに沿った測定結果が公表されています。
測定地点がキャリアで共通とはいきませんが、それを見ると傾向が見えてきます。一番速いのはドコモです。地方でも200～300Mbpsの実測が多くあります。それに対してauやソフトバンクは数十Mbps～100または200Mbpsぐらいが多い印象です。それほどドコモ以外とドコモで実測が違います。
ドコモとドコモ回線を使ったMVNOと契約しよう
ここから言えることは3大都市圏にいる人であればあまり意識せずにどのキャリアから選んでもいいと思います。しかし多くの地方在住者もしくは地方に行く人であればドコモまたはドコモ回線を使ったMVNOと契約した方が速度は早いし、どこでも高速で安定した通信が可能という利点があると言えます。
実際、i-simTripの経験と周りの人から聞いた話、公開されている状況を総括するとこのような結論となります。よく大都市の様々な地点で実測比較をする記事を見ますが、これは大都市に住んでいる人だけに言える統計です。地方など全国的な調査はコストがかかりますし、ニュースを見る人の多くは大都市圏に住んでいる人なのである意味参考になるかもしれませんが、休暇や遊びに出かける先は意外と地方だったりすることを考えると人によっては参考にならない情報です。
ぜひこの情報を一参考としてもらい、どの通信回線を契約するか？考えてほしいと思います。
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