iPad 9.7(第6世代)が発表
アップルから3月27日に発表されるのでは?とずっと様々なリーク情報がでていましたが、ようやく発表されましたね。少々残念なのはiPadのみだったことです。シカゴの高校で開催したイベント「Let’s take a field trip.」にての発表なので低価格モデルのiPadのみということには納得します。もちろん6月にあるWWDC2018の時には新しいiPad ProやiPhone SE2?が発表されることでしょう。
新iPad 9.7(2018)の改善内容
第6世代となる新iPad 9.7は性能改善が主なところとなります。第5世代のiPadと同じ329ドル/3万7800円 (税別)で発売されました。iPad 第5世代がiPhone 6s世代のA9プロセッサでしたが、第6世代iPadではiPhone 7世代のA10 Fusionプロセッサが搭載されました。ちょっとしたことですがiPad ProではないためA10Xと違います。第5世代(A9)と比較してCPU性能が40%、グラフィックス性能が50%向上した性能となります。そのため4K動画の編集やARアプリの利用も可能となりました。
大きさは第6世代も、第5世代から変わっていません。また、第5世代と同様に、ディスプレイのフルラミネーション加工と反射防止加工もありません。8MPカメラ、10時間バッテリー、GPSやジャイロ、電子コンパス、オプションで300Mbps LTE対応など、基本的な仕様は従来の無印 iPad を踏襲しています。Touch IDは第一世代のままとなります。e-SIMは搭載されず別売のApple SIMに対応します。一番の注目点となるのは今までiPad Proしか対応してこなかったApple Pencilに対応したことです。ちょっと話がそれますがApple Pencilが高い人はLogitech が49ドルの「クレヨン」を販売したようなのでこちらの購入を検討してもよいかもしれません。
また今回のiPadはLive Photos対応、画面を通常より3倍明るくしてフラッシュとして利用できる「Retina Flash」機能が搭載されました。
実機を見て確認しないと何とも言えませんが、ゴールドカラーの色味が若干変わったように思われます。iPhone 8と同じように赤みがかった感じのゴールドです。
オンラインストアでは3/28(日本時間)から既に予約可能です。最短で3月30日到着予定となっています。
iPad Proの購入を今の時点で検討している人に言いたいこととしてiPad Proとの大きな差異はSmart Keyboard未対応、256GB,512GBといった大容量もないことです。
新しいソフトウェア
- 従来の教育向け iCloudアカウントの標準ストレージが5GBから200GBに激増Pages / Keynote
- / Numbers が「スマートアノテーション」などペンシル対応にアップデート。教育機関で
- のiPad共有や、生徒アカウントの管理用アプリ Classroom for Mac
- カスタム教材作成や生徒の進捗管理など、教育機関向けフレームワークの ClassKit を新たに提供
- 新 iOS アプリ Schoolwork 。教師が宿題や課題を生徒に配信するため。
新iPadの価格
税抜きで記載しますが以下の価格となります。
- WiFiモデル -> 32GB 3万7800円、128GBモデル 4万8800円
- WiFi+LTEモデル -> 32GB 5万2800円、128GB 6万3800円
新iPadと2017年モデルのiPad, iPad Proの比較
今回発表された新iPadとの機能比較表となります。
iPad 9.7(2017年, 第5世代) | iPad 9.7(2018年, 第6世代) | iPad Pro 10.5(2017年) | |
---|---|---|---|
出荷時OS | iOS 10 | iOS 11 | iOS 10 |
プロセッサ | A9 (M9モーションコプロセッサ) |
A10 Fusion (M10コプロセッサ) |
A10X Fusion (M10コプロセッサ) |
Retina ディスプレイ |
9.7インチIPS LEDバックライトMulti-Touch 耐指紋性撥油コーティング |
9.7インチIPS LEDバックライトMulti-Touch 耐指紋性撥油コーティング Apple Pencil対応 |
10.5インチ ProMotionテクノロジー 広色域ディスプレイ(P3) True Toneディスプレイ 耐指紋性撥油コーティング フルラミネーションディスプレイ 反射防止コーティング Apple Pencil対応 |
画面解像度 | 2048 x 1536 | 同左 | 2224 x 1668 |
画素密度 | 264ppi | 同左 | 同左 |
ストレージ | 32/128GB | 同左 | 64/256/512GB |
背面カメラ | 8MPカメラ Live Photos オートフォーカス パノラマ(最大43MP) 写真のHDR 露出コントロール バーストモード タップしてフォーカス タイマーモード ƒ/2.2の開口部 5枚構成のレンズ ハイブリッド赤外線フィルタ 裏面照射 自動手ぶれ補正 顔検出 写真へのジオタグ添付 |
8MPカメラ Live Photos オートフォーカス パノラマ(最大43MP) 写真のHDR 露出コントロール バーストモード タップしてフォーカス タイマーモード ƒ/2.2の開口部 5枚構成のレンズ ハイブリッド赤外線フィルタ 裏面照射 自動手ぶれ補正 人体検出と顔検出 写真へのジオタグ添付 |
12MPカメラ ƒ/1.8の開口部 最大5倍のデジタルズーム 光学式手ぶれ補正 6枚構成のレンズ クアッドLED True Toneフラッシュ パノラマ(最大63MP) サファイアクリスタル製レンズカバー 裏面照射型センサー ハイブリッド赤外線フィルタ Focus Pixelsを使ったオートフォーカス 手ぶれ補正機能を使ったLive Photos 写真とLive Photosの広色域キャプチャ 強化されたローカルトーンマッピング 人体検出と顔検出 露出コントロール ノイズリダクション 写真の自動HDR 自動手ぶれ補正 バーストモード タイマーモード 写真へのジオタグ添付 |
動画撮影 | 1080p HDビデオ撮影(30fps) スローモーション(120fps) 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ ビデオ手ぶれ補正 顔検出 3倍ビデオズーム ビデオへのジオタグ添付 |
1080p HDビデオ撮影(30fps) スローモーション(120fps) 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ ビデオ手ぶれ補正 人体検出と顔検出 3倍ビデオズーム ビデオへのジオタグ添付 |
4Kビデオ撮影(30fps) 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps) 720p HDビデオ撮影(30fps) ビデオの光学式手ぶれ補正 2倍光学ズーム クアッドLED True Toneフラッシュ 1080p(120fps)および720p(240fps)スローモーションビデオに対応 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ 映画レベルのビデオ手ぶれ補正(1080pと720p) 連続オートフォーカスビデオ 人体検出と顔検出 ノイズリダクション 4Kビデオの撮影中に8メガピクセルの静止画を撮影 再生ズーム ビデオへのジオタグ添付 |
前面カメラ | 1.2メガピクセルの写真 Live Photos ƒ/2.2の開口部 Retina Flsh 720p HDビデオ撮影 裏面照射 写真とビデオのHDR 顔検出 バーストモード 露出コントロール タイマーモード |
1.2メガピクセルの写真 Live Photos ƒ/2.2の開口部 Retina Flsh 720p HDビデオ撮影 裏面照射 写真とビデオのHDR 人体検出と顔検出 バーストモード 露出コントロール タイマーモード |
7メガピクセルの写真 1080p HDビデオ撮影 Retina Flash ƒ/2.2の開口部 写真とLive Photosの広色域キャプチャ 自動HDR 裏面照射型センサー 人体検出と顔検出 自動手ぶれ補正 バーストモード 露出コントロール タイマーモード |
WiFi | 802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz、MIMO 対応HT80) | 同左 | 同左 |
Bluetooth | 4.2 | 同左 | 同左 |
携帯ネットワーク(セルラーモデル) | UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA: 850、900、1700/2100、1900、2100MHz
GSM/EDGE: 850、900、1800、1900MHz CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B: 800、1900MHz LTE:1、2、3、4、5、7、8、12、13、17、18、19、20、25、26、28、29、38、39、40、41 |
UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA: 850、900、1700/2100、1900、2100MHz
GSM/EDGE: 850、900、1800、1900MHz CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B: 800、1900MHz LTE:1、2、3、4、5、7、8、12、13、17、18、19、20、25、26、27、28、29、30、38、39、40、41 |
UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA: 850、900、1700/2100、1900、2100MHz
GSM/EDGE: 850、900、1800、1900MHz CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B: 800、1900MHz LTE-Advanced:1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、25、26、27、28、29、30、38、39、40、41 |
位置情報(WiFi/セルラー) | デジタルコンパス、WiFi、iBeacon /Assisted GPS、 GLONASS、携帯電話通信 |
同左 | 同左 |
Touch ID | 搭載(Apple Pay対応) | 同左 | なし |
センサ | 3軸ジャイロ、加速度、気圧計、環境光 | 同左 | 同左 |
バッテリー | 32.4Wh リチウムポリマー、Wi‑Fi接続時時最大10時間、セルラー接続時最大9時間 | 同左 | 30.4Wh リチウムポリマー、Wi‑Fi接続時時最大10時間、セルラー接続時最大9時間 |
重量(WiFi/セルラー) | 469g / 478g | 同左 | 469g / 477g |
寸法 | 240 x 169.5 x 7.5mm | 同左 | 250.6 x 174.1 x 6.1mm |
本体色 | スペースグレイ、シルバー、ゴールド | 同左 | スペースグレイ、ローズゴールド、ゴールド、シルバー |
税抜き価格(WiFi/セルラー) | 32GB 3万7800円/5万2800円 128GB 4万8800円/6万3800円 |
32GB 3万7800円/5万2800円 128GB 4万8800円/6万3800円 |
64GB 6万9800円/8万4800円 256GB 8万800円/9万5800円 512GB 10万2800円/11万7800円 |
2018年はどのiPadを購入すべきか?
整備済み製品をAppleストアから購入検討しよう
購入する時期と予算が一番最初に考えられる条件の1つでしょうけど、とにかく最新の高性能なモデルがほしいと考えている人は6月に発売されるだろうiPhone Xのようなタイプとなる新iPad Proを購入すべきでしょう。しかし、予算を考えるとそこまで最新機種は不要という人もいると思います。中古でもよい、古いモデルも考えている人です。アップル製品の良さは比較的古いモデルでもOSアップデートがサポートされていて最新OSにすることで最新機種と同程度の利用ができることです。そういう人に検討してほしいのはAppleから発売されている整備済み製品です。Appleで不具合が発生し引き取った機器を再度修理し傷などがあれば外観も交換し新機種同様にした製品です。中古ショップで購入するのと違ってAppleのサポートも受けられるし、同モデルの新品より安く購入できます。仕組み上、ほしい色、ストレージサイズ、機種が発売されるとは限らないのが難点です。i-simTripがアップルストアアプリで見た感じだとWifiモデルの方が売れるため、セルラーモデルが整備済み製品として出ることがほとんどなさそうに思えます。そのためWifiモデルを考えている人向けとなります。
低価格モデルの2018年iPad購入がおすすめ
i-simTripが一番おすすめしたいのは3/28に発表された2018年モデルの第六世代iPadです。iPad Proのような120Hz画面表示ではないため、Apple Pencilを滑らかに使用することはできませんが、今年のモデルからApple Pencilを使えるようになりました。また、筆圧検出はできませんがサードパーティー製品がLogitechからクレヨンというペンを発売されます。教育向けのためちょっと子供っぽいデザインですけど。
また、CPUはiPhone7と同様のA10ですのでiOS11で使っても遅いということはなさそうです。何よりAndroidタブレットと同程度の価格帯の安さでAppleのタブレットを使えるということで安心して使えると思います。上記で説明していない点でiPad Proと違って未対応が他にもあります。
- 4K HDビデオ再生、撮影が未対応
- 240fpsスローモーション撮影が不可能(120fpsまでは可能)
- スピーカーがふたつ。横向きで動画を見るときにステレオ再生できない。
i-simTripが気にするのは4K(H265)に未対応なところです。撮影は出来なくてもいいですが、再生だけでも出来るとiPhone 8, Xクラスで撮影した動画が再生可能になります。また、スピーカーが2つというのも気になります。タブレットですのでYouTubeなどの動画再生をする機会が多いはずです。今の機種だとほとんどステレオ再生可能なタイプが多いのでiPad Proと同様にスピーカーは4つにしてほしかったかなと思います。
購入時に1つ検討してほしいのはApple Care+の購入です。物理ボタンですので壊れる恐れが予想されます。2年間利用で修理可能な体制が必要だと思います。
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