自宅近くにある楽天モバイルの基地局
自宅近くの小学校の敷地に楽天モバイルの基地局が見えます。0円の時に回線契約したことがあり、その時にはスマホのアンテナピクトを見ると4Gでした。その時から基地局のアンテナは2023年まで変わっていませんでした。
しかし、2024年1月ぐらいでしょうか。アンテナが増えているではありませんか。

アンテナが上下2段になりました。以前はしたの段のみでしたが、上段の3つが増えました。
10月か11月に5Gに気づく
ある事情で2024年5月ぐらいから久しぶりにスマホの回線を楽天モバイルにMNPしました。アンテナが増えてもスマホのアンテナピクトは以前のように4G表示しかしません。アンテナが増えてもすぐに電波発射するわけではないことを認識していましたので、そのままほっといていても一向に変わらないのでもしかして1.7GHz帯のバンド3のMIMOなのかな?と思っていたところです。
しかし、10月か11月くらいにスマホのアンテナピクトを見ると5Gと表示されるではありませんか。びっくりしました。


最近見ていなかったスマホの隠しコマンドでフィールドテストモードで正確に受信バンドを確認します。なぜならLTEのバンド3を組み合わせたSub6を発射している別の基地局でバンド3のみを受信しているけど5G表示になっている可能性もあるからです。
結果、Sub6のn77の電波を受信していることを確認できました。また、受信の強度であるRSRPの値から自宅近くの基地局以外あり得ない強さです。
光回線から楽天モバイルに切り替え
光回線いらないのでは?
今まで20数年自宅の固定回線はフレッツ光(今はネクスト)を使い続けてきました。しかし、近くの基地局が5Gの電波を発射しエリア対応したのであれば光回線にこだわる必要が全くありません。Sub6の電波であれば実測で数百Mbpsは出ます。
昔は物理回線側であるNTTにフレッツ光の代金を、プロバイダーに代金を分けて払ってきました。今はプロバイダー側でフレッツ光と一緒にまとめて払う体系がお得なので、その契約形態に数年前に切り替えました。我が家では毎月¥5,250かかっています。他の家庭では¥6,000ぐらいかかっているのではないでしょうか。
それが楽天モバイルに切り替えれば毎月¥3,278(家族最強プランであれば¥3,168)になります。昔のADSL時代の料金を思い起こせます。
気になる点はIP電話を使っているのでそれを楽天モバイル経由で使えるかどうかです。

5Gの電波強度や速度確認
そこでまずは電波強度の安定性をチェックしました。RSRPとRSRQを確認します。



RSRPは-70〜-90dBmぐらいであれば十分強いと思います。RSRQは-8〜-10dBぐらいであれば十分良いと判断出来ます。興味がある人は検索してみてください。

そしてiPhone 15 Pro Maxで楽天モバイルの回線を使い5Gでどれぐらい速度が出るのかの確認です。下り400Mbps, 上り56Mbpsです。
上りは気になりましたが、光回線から切り替えるには十分な速度が出ています。
家の回線はホームルータ
本格的に楽天モバイルの回線に切り替えを検討することにしました。使用する機器はもちろんホームルータ用機器です。
なぜなら接続可能な同時台数やアンテナといった通信性能が高いからです。楽天モバイルで提供されているTurboは除外します。機器や回線料金が高いからです。色々と調べた結果、できるだけ最新機器がいいので楽天モバイルのband3, n77に対応しているSpeed Wi-Fi HOME 5G L13にすることにしました。もちろん格安で手に入れるため中古です。メルカリでちょうどいいものが出ていたので購入しました。


機器到着後に念のためIP電話を使えるのか確認です。契約ずみの楽天モバイルのSIMを入れ、設定し、IP電話と接続し動作確認しました。
結果、問題なくIP電話の発信と受信ができることを確認出来ました。
次はホームルータ専用の回線契約を進めます。今だと新規申し込みよりMNPの方が何かとお得なのでサブ回線用にある電話番号をMNP契約しました。
楽天モバイルを使ったホームルータは素晴らしい
家に新しいSIMが到着したので、L13を最終設定しました。IP電話も問題ないです。念のため、性能確認するため有線LANで接続したiPad Proから速度確認しました。下り500Mbps, 87Mbpsの結果です。

やはりホームルータの性能がよく、基地局〜L13間の接続がいいのでしょうね。この速度であれば完全に光回線から切り替えても問題ないと言えるでしょう。翌日にプロバイダーに解約申し込みをしました。光回線は年末まで使えるので、2025年に年が明けたらスマホなどはL13に接続切り替えしたいと思います。
一応、楽天モバイル回線を使う場合の短所についても説明しておきます。WAN側に割り当てされるIPアドレスはIPv4がプライベートアドレス(10.0.0.0/8が割り当てられました)、IPv6がグローバルIPアドレスが割り当てられます。そのため、IPv4はホームルータでのNATだけでなくキャリア側でもNATされインターネットと通信します。自宅側の機器を外部公開するのは不可能ですね。また、モバイル回線は電波を使いますので、遅延が光回線よりあります。リアルタイム性を要求されるようなアプリには向かない可能性があります。
遅延は平均50msec
電波強度が強いので、速度は問題ないだろうと個人的に考えていました。私が一番気になるのは遅延です。光回線と違い、モバイル回線はその特性上遅延やその不安定さがあるのは理解しています。有線LANで接続したiPad Proからwww.google.comへのpingでどれぐらいの遅延か確認してみました。
ちなみに早朝8時過ぎに実施しました。結果、SPEEDTESTと同様な値になり、平均50msecです。速い時で38msecが数回、遅い時で135msecが1回か2回です。私の住んでいる場所ではこれぐらいの遅延と理解しました。
ちなみにiPad ProをWi-Fi経由で光回線を使って同様にpingすると平均20msecでした。

2025年に完全切替
家用は楽天モバイル回線で十分
2024年12月31日までフレッツ光の回線を使えます。そのため大晦日に向かって切替準備を進めます。今使っているブロードバンドルータはNECのWX 7800T8でWi-Fi 6Eまで対応しています。そのため、無線LAN機能はこっちを使ったほうが断然性能がいいと思います。Speed Wi-Fi 5G L13の方はルータ機能のみとして使った方が性能が出ると考えWi~Fi機能をオフにします。WX 7800T8は今までルータ機能モードで使っていましたが、ブリッジモードに変更し、無線APのみを使うようにします。
家のインターネット回線はこの構成でいこうと思います。年越しギリギリまで光回線を使うつもりでいましたが、12/31 22:00を過ぎた頃に光回線でブラウザを開けなくなりました。WX 7800T8の設定画面を開いたらIPv6の方が未接続となっています。IPv4はv6プラス接続する形式なのでどっちもつながらなくなった状態です。IPv6側はNTTの担当です。NTTの方が少し早めに遮断したのだと判断しました。
早速、家で切替作業を実施します。今回の切替で家のLAN環境のIPv4アドレスを変えたのでPC環境の変更作業に時間を取られました。PC環境は仮想で複数あって、IPv6を固定からDHCPに切替もあったため。
無事、切替完了したので、L13→7800T8を経由した有線LANのPCのブラウザからSPEEDTESTを実行したいと思います。下り665Mbps、上り104Mbpsでした。12/31の23時過ぎぐらいに実行したと思います。

ping値はどうしてもモバイル回線なのでどうしようもないですが、それ以外は全く問題ないと思います。
元旦の日中の楽天モバイルの速度検証
もう眠いので年を越した後は寝ました。翌朝に再度色々な機器で速度検証です。WX 7800T8の無線LANを経由するiPhone 15 Pro MaxからのSPEEDTESTを実行します。この機器のみWi-Fi 6Eで接続出来ます。そしたら驚きです。下り884Mbps、上り105Mbps、ping値39msecです。
L13〜7800T8間は有線で1000BASE-T接続です。つまり下りは1G限界近くまで速度が出ました。遅延もこのぐらいの値であれば十分いいです。

複数の機器の違いを見るため、昼過ぎの14時ぐらいに速度検証しました。
iPhone 15 Pro MaxとiPad Pro 12.9 (第五世代)です。iPad Proの方はWi-Fi 6 (5GHzのax接続)です。チップ性能はA17 ProとM1で世代が違いますが、全体の性能は近いです。どちらかと言えば6GHzと5GHzの違いでしょうか。
結果は以下のとおりです。
- iPhone 15 Pro Max:午前同様に下り860Mbps、上り77Mbps、ping 46msec
- iPad Pro 12.9 (第五世代):下り555Mbps、上り107Mbps、ping 46msec


昨晩の有線LANで接続したPCより6GHzの無線LANの方が速い結果となりました。無線LAN接続は上りは5GHz接続が速いですが、下りは6GHz接続のWi-Fi 6Eの方が速いです。iPhoneとiPad Proどっちっも無線APのすぐ近くで測定しています。上りに差異があるのでApple機器側のアンテナ性能の違いと予想されます。
有線LAN、無線LAN (6GHz, 5GHz)どれにしましても十分な速度が出ていることを確認できました。
半日で使用する家の回線容量
ちなみに午前のSPEEDTEST1回と家族で動画再生など色々と使った時のデータ容量です。本日は休日ですので、おそらく10〜15GB程度は使うと予想されまます。平日であれば使う容量は5〜8GB程度ぐらいでしょうね。

楽天モバイルのSIMを使ったホームルータは最強
楽天モバイルのホームルータ専用機器を使ったプランだと通常のプランより価格が高くなります。通常の最強プランで契約し、そのSIMを他社のホームルータにさして使用する方が価格的にもお得です。
大手3社であれば、無制限のプランと言いつつ※をつけて小さく実はデータ容量に制限がある場合もあるし、価格も楽天モバイルより高いです。
楽天モバイルの基地局が目に見える範囲に住んでいて、かつSub6の5G接続が可能であれば家族みんなで使用する家のWi-Fi環境はこういう構成がコスパ的におすすめです。