iOS版Rakuten Linkが登場
7月8日AMに楽天モバイルからiOS向けにコミュニケーションアプリ「Rakuten Link」の提供が開始されました。iOS 11iOS 13以上のiPhoneXS、XR、11で利用可能となるアプリと楽天モバイルのRankuten Link説明サイトに説明されています。
Rakuten Linkは、通話やSMS、ニュースフィード、ウォレットなどの機能を備えたアプリ。
楽天モバイルによれば、日本国内ではiPhoneユーザーが多く、同社のユーザーでもiPhoneを使う人が多いという。そこでより快適に利用できるようにするためiOS版を提供。
とIT系ニュースサイトで記事が出ております。が、ニュースフィード、ウォレット機能は見当たりません。通話、SMSしかないと思われます。
iOS版Rakuten Linkレビュー
Rakuten Linkアプリのインストール
まずはApp Storeで「Rakuten Link」で検索しましょう。日本語で楽天と入力してはいけません。するとアプリが見つかりますので、インストールしましょう。
ちなみにi-simTripは最初iPad Proの方でインストールしようとしました。アプリも見つかりインストールも可能でした。ただ、画面はiPadに未対応なので縦表示で少し小さめの表示でした。補足です。
本レビューではiPhone XS (iOS 13.5.1)で行いました。
初期設定
ニュースサイトにはiOS版Rakuten Linkの認証方法についてAndroid版と違いSMS認証ではない旨の記載があります。楽天モバイルの回線なのか?をチェックするとのことでしたので、普段は別のMVNO回線を使用しているのですが楽天モバイルのSIMをiPhone XSに差しかえます。またMVNO用プロファイルも削除します。
設定アプリから「モバイル通信 – 音声通話とデータ」で「LTE, VoLTEオフ」から「LTE, VoLTEオン」に変更します。するとアンテナピクトが受信された状態に変わります。
念のため固定回線のWi-Fi接続ではなく楽天モバイル回線でデータ通信する状態にするため、Wi-Fiをオフにしてアプリの設定を行うことにしました。アプリを起動するとマイク、写真、位置情報、連絡先、カメラへのアクセス許可が求められますので許可します。
次に位置情報提供の協力や使用許諾に対して承認しましょう。
次は楽天IDのログイン画面となり、ログインすると携帯電話番号の認証画面が表示されます。
あれっ!SMS認証ではないという話でしたので驚きました。まあSIMはiPhoneに刺して使えるようにしていますので普通にメッセージアプリでSMS受信も可能な状態にしてあります。楽天モバイルの電話番号を入力して送信ボタンを押すと特に認証コードを求められることもなく(SMSで送られることもなかったです)、アプリの通常画面が表示されました。画面右下のメニュー「・・・」をタップするとオンライン状態になっていることも確認できました。
電話番号入力用にAndroid版と同じ画面を流用していただけのようです。こういう所はぜひ直してほしいと思います。初心者ユーザは戸惑うところでしょう。
使用感
オンラインが確認できましたので、楽天モバイルのSIMをiPhone XSから外して、普段使っている元のMVNOのSIMに戻して念のため電源も切りました。別回線を使ったiPhone XSとしてきれいな状態で起動しなおしました。
Wi-Fi接続した状態でRakuten Linkアプリを起動するとオンライン状態を確認できます。
MVNO(ドコモ回線)~Rakuten Link間とau回線~Rakuten Link間でSMSの送受信を試したところ特に番号非通知となることもなく普通に使えました。
通話も同様にどちらから電話をかけても非通知とか+81~とかになることもなく普通にアドレス帳に登録された名前で表示された状態で通知され通話することができました。Wi-Fi接続した状態でRakuten Linkアプリを使いました。光回線で200Mbps前後の速度が出る高速回線ですが、Rakuten Link側で受信した音質は決して高くないと感じます。若干ノイズチックな印象です。
それ以外にも通話の受信通知を知らせる音が一度鳴るだけで気づかないケースが十分ありえます。
(2020/7/10修正)本日用事があってRakuten Linkの番号に電話をかけてもらったときに普通に通話アプリと同じ通知音でした。
通話受信の音の種類切り替え機能や繰り返し通知音がなるとかバイブの振動とかあってもいいのでは?と感じ改善の余地がまだまだあります。
使用するうえで機能上問題はないですが、最後に気になる点は楽天モバイルはiPhoneでの動作を保証していません。どこまで保証しているのか?どこまで機能が対応しているのか?機能の問題点などをWebサイトで説明してもらえればスマホ初級レベルのユーザに対して優しいと思います。
(追記1)
プライバシー設定に「サービス向上のための情報利用」というのがありますが、これを無効に出来ません。位置情報へのアクセス許可をなしにしてもダメでした。位置情報自体を無効にして使って行きたいと思います。しかし不具合が多すぎな気もします。早めのリリースはいいですが、品質が海外レベルって印象です。日本と違って海外は目立つようなバグがあってもリリースしますからね。楽天という会社自体がグローバルをスタンダートにしている弊害なんでしょうか?
(追記2)
今回iOS版Rakuten Linkアプリが公開されたことでiPhoneを使っている人が楽天モバイルへMNPするユーザが増えてくると思われます。特に3大都市圏の人は楽天モバイル基地局のエリアという人が多いはずです。データ無制限で通話、SMSもRakuten Linkアプリで無料。しかも1年料金プランを無料にできるということですし、非常に魅力的になってきました。後はアプリの改善と地方のエリアがどこまで広げていけるか次第かと思います。
(追記3)
Rakuten Linkアプリの連絡先表示では1つの名前に複数の電話番号が登録されていたとしても1つの番号しか表示されません。
(追記4)
Rakuten Linkアプリの番号に受信した場合、通話アプリの履歴画面には電話をかけてきた相手の連絡先に登録した名前が表示されます。また下部に「リンクアプリ」と表記されます。iPhone XSにさしているSIMは楽天モバイルではない別のMVNOなので通話アプリで受信しているわけではないのですが、楽天モバイルの電話をLinkアプリで受信したらRakuten Linkアプリ側から通話アプリに対して履歴が表示されるように連携されているものと思われます。[:]
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