今年のWWDC2020の発表
アップルで6月に開催される開発者向けイベント「WWDC 2020」が開催されました。今回はコロナの影響でオンラインで開かれました。誰でも視聴できます。またYouTubeで後で見ることも出来ます。
今回の一番の目玉は「macOS Big Sur」という新MacOSになると思います。今までのMacに搭載されているCPUチップはintel製でしたが、2年かけて「Apple Silicon」に移行します。早くても2020年末ごろに販売される新Macに発売される見込みです。「Apple Silicon」と言われていますが実質的にはiPhoneやiPadOSに搭載されたAxxチップのアーキテクチャになります。
その他にwatchOS7、tvOSそしてなんと言ってもiOS14やiPadOS 14が発表されました。開発者向けイベントなので新iPhone 12の内容は一切ないですが、今年の秋からリリースされる新OSでどういったことができるのか?が見えてきますので今利用しているiPhoneやiPadを使い続ける人でも注目する内容となります。
iOS 14, iPadOS 14の新機能
iOS 14の機能
今回発表された機能はiOS 13と違いメジャーアップデートに相当するぐらいに大きな変更が出ました。全てを説明することを目的にしていませんのでi-simTripが気になった機能のみピックアップします。
ホーム画面へのウィジェット配置
初代iPhoneの時代から全く変わらなかった点がホーム画面はアプリのアイコンのみという点です。そこに画面を右にスワイプする先の1画面にのみウィジェットを配置する機能が追加されました。しかしロック解除した後に画面をスワイプしてウィジェットを見るという二度手間が発生するのが今までのiPhoneでした。
iOS 14になるとAndroidのようにホーム画面自身にウィジェットを配置できるようになります。さらに時間帯ごとに最適なウィジェットを表示する機能もあります。朝、昼、夜などそれぞれの時間帯で見たいウィジェットは違うでしょう。例えば朝は天気、電車などの運行情報、ニュースかもしれません。
アプリ整理するApp Library
今までホーム画面にはインストールしたアプリでいっぱいになっていたと思います。機種変更していつも使うアプリを最初にインストールしますよね。しかし使い続けていくと使うかもしれないアプリ、便利そうなアプリ、お得なクーポンなど特典を利用するためのアプリとかあまり使わないアプリが増えてきます。
そこで今回登場する「App Library」機能を使うと自動的に分類できるようになります。
ピクチャ・イン・ピクチャ
いわゆるホーム画面や起動しているアプリ画面の上の一部で動画再生画面を重ねて表示される機能です。
画面の一部で再生させながら作業をするとかに便利です。また、再生画面を画面外にスワイプすると音の再生が継続されます。
ミニアプリApp Clips
例えば店頭のNFCやQRコードを読み取り、「App Clips」という機能で数秒でミニアプリを使います。支払いはApple Payを使う形になります。ミニアプリは10MB以下のサイズとのことです。
店頭やパーキングメータとかの支払いに利用できるという説明です。
これは手書きで文字を書いていると自動的にテキスト変換されている画面です。
メール、ブラウザのデフォルトアプリ変更可能
これも衝撃的な設定です。今までアップル純正のメール、Safariがデフォルトで利用するアプリとなっていました。つまり他のアプリからメール送信、ブラウザを開くっていった場合に使用するアプリです。
このデフォルトアプリをどれにするかの設定変更が可能になります。EUの問題解消のためかと個人的に思います。
具体的にはGmailやChrome(またはFirefox)といったサードパーティアプリをデフォルトで使用するといったことが可能になります。
Safari 14のWebPサポート
他の主要やブラウザであるChrome, FirefoxでGoogleが提唱される画像フォーマットであるWebP形式のファイルをサポートします。またSafariはChromeより速度が速いブラウザという利点もありますのでうれしい限りです。
オフライン翻訳機能
iPadOS 14の機能
Apple Pencilを利用するScribble機能
Apple Pencilでノートなどで文字を手書きしたものが自動的にAIで認識してコピペしたものがテキストに変換されます。他に検索画面で手書きで書いた文字が自動的にテキストに変換されたり、ノートなどで手書きの線がきれいな線に変換されたりします。
またこのように手書きの文字を自動認識してコピペ選択できるようになります。
写真、ノートなどにサイドバー追加
写真、ファイル、ノート、カレンダ、ミュージックアプリのデザインが変更されました。画面左側に「サイドバー」が追加されます。
iOS 14, iPadOS 14サポート機器
新バージョンを提供する機器は13の時と同様になり古い機器が継続して利用可能となります。具体的には以下の通りです。
iOS 14サポート機器
iPhone 6s以降、iPhone SE(第一世代)以降,iPod touch(第七世代)以降
iPadOS 14サポート機器
iPad Air 2以降、全iPad Pro、iPad(第五世代)以降、iPad mini 4以降
2020年秋以降に発売される機種購入の検討
ここまでの内容を見ていくとiOS 14, iPadOS 14の新機能はAIで使うニューラルエンジンやマルチコア機能を多用することが想像できます。またホーム画面でのウィジェット機能やピクチャ・イン・ピクチャといった新機能の他にSlide OverやSplit Viewといったことまで考えると使用するメモリーも増えていくでしょう。
全画面表示ではなく一部の画面表示を見るということから画面のサイズも大きいに越したことがありません。そこから考えるに2020年秋に発売されるiPhone 12シリーズで使いやすい機種はiPhone 12 Pro Maxになると思います。一番画面サイズが大きいという理由です。もちろん通話をよく使うとか手で持って使う機会が多い人には重量を問題視する人もいることでしょう。どの部分を重要視するか加減を考える必要がありますので使う人それぞれでどの機種がいいか?今から考えてほしいと思います。
さらに年末なのか2021年になるかまだ分かりませんがA14X搭載する5G通信対応の新iPad Proの方も11インチと12.9インチが出ることが予想出来ます。12.9インチの方はmini LED搭載されたディスプレイになるのでは?というリーク情報も出ています。iPad Proの方も携帯性重視する場合は11インチがいいと思いますが、iPadOS 14の機能性を考えると12.9インチがオススメです。Smart Keyboard FolioやMagic keyboardもセットにすると価格は別にしても重くなるのでそのあたりと使い方を再度検討しましょう。
i-simTripが2020年のA14チップ搭載されるiPhone 12シリーズと新iPad Proの組み合わせで購入しようと考えているのはiPhone 12 Pro Max (128GB)とiPad Pro 12.9インチモデル (256GB以上)です。理由は先ほど説明したように大画面サイズにした方がウィジェット、ピクチャ・イン・ピクチャ、Split Viewを使いやすいという判断です。そしてストレージサイズはiPhoneの場合、写真や4K動画撮影してもiPad Proやオンラインストレージにアップするので最低サイズで考えています。iPad Proの方は動画編集をしているとどうしても容量が必要になります。少し前まで4K 30fpsで撮影していましたが最近は4K 60fpsで撮影しています。そうすると大容量が必要です。最低256GBをラインに検討しているところです。後は実際購入する時の価格と財布の兼ね合いになるでしょう。[:]
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