日本国内に流れる中古iPhone台数は少ない

携帯電話大手3社は海外に中古iPhoneを流す

総務省や公正取引委員会でそれぞれ携帯電話会社であるドコモ、KDDI、ソフトバンクの競争の問題を常に監視しています。以前に話題になった過大なキャッシュバックや0円販売は今や姿を消した状態になって高額な新品iPhone購入も大変な状況になってきています。しかし、それ以外にも問題はあります。それは中古品の流通状況です。3社のMNOでは機種変更で下取りできるようにしてそれによって安く新しいiPhoneを購入できるようになっています。しかしここで下取りされたiPhoneのほとんどは海外に流れているということを知っているユーザは少ないと思います。日本国内でゲーム、PCなどの中古ショップでスマートフォンも扱っていますが中古店を覗いた人は不思議に思っていませんでしたか？中古iPhoneの数が少ないということを。

格安SIM業者MVNOはiPhone流通業者を探す

Appleから新品のiPhoneを購入できる業者は大規模に扱う携帯電話会社です。そしてMNOの傘下に入っているMVNOを覗いてほとんどのMVNOはAppleから購入することはできません。そのため、MVNO業者は中古のiPhoneの在庫がある様々な流通業者を探しまくっているわけです。もちろん日本で使うため技適認定された日本のモデルである必要があります。
この前、mineoから新品iPhone 7/7 Plusが発売されたことは業界で衝撃的でした。どこから調達してきたのか？実はたまたま新品iPhoneの在庫を見つけたそうです。こういうことはまれであるためMVNO各社は様々なところから中古品を探してきてセット販売できるように扱うことが何とかできています。

日本に中古iPhoneがあふれたらMNOが打撃

ではなぜ？MNOは下取りしたiPhoneを海外に流すのでしょうか？それは少し考えればわかります。キャリアで新iPhoneを購入して機種変更時に下取りされた大量のiPhoneが国内の中古市場に流れればあちこちで安いiPhoneを見かけるようになります。少し世代が落ちてもまだまだ高性能なiPhoneです。そうするとそれと格安SIMを一緒に使ったり、キャリアショップに持ち込みスマートフォンで契約する人が増えてくることを恐れているのです。そうすると今までうまくいっていたビジネスモデルが崩れて携帯電話会社が利益を出せなくなってしまいます。このビジネスモデルというのは新製品を安く買えるようにユーザに見せかけそれと一緒に通信契約させることによって高い通信料金を搾取するという流れです。よい例が通信契約が2年縛りや高いiPhoneを安く見せかけて2年ごとに強制機種変更させる4年縛りです。料金がいくらという風に見せないで様々な割引のみを見せ料金を複雑にさせたり、使った分だけデータ通信料を払うからお得と言いながらスマートフォンのデータ通信で1GBとか少ないサイズにするのが非常に難しかったり。ドコモやau、ソフトバンクと契約しているスマートフォンユーザのどれだけの割合の人が1GBでしょうか？説明はキャリアからないですが、非常に少ないと思います。

海外の流通業者に勝てない国内中古業者

iPhoneは世界中で人気のある機器であるため日本の中古iPhoneに対しても海外の業者は非常に購買意欲が高いです。それに対抗できる国内の業者が少ないのも問題だと思います。総務省はこういったことにも目を向けて国内の携帯電話市場やMVNOの活性化の意味でも規制を設けてもいいと思います。

日本人はiPhoneを賢く購入すべき

キャリア3社から購入するiPhoneは今や割引もなくなってきたり安く見せかけるやり方にも無理が出た4年縛りだったりして高くつくのが目に見えています。キャリアのiPhoneはAppleStoreから購入するよりも総額が高いことをもっと多くの人が理解する必要があると思います。最新の新品iPhoneがほしければアップルから直接購入し、通信契約はお得な自分にあった通信会社と別途契約というふうにすべきだと思います。また、そうなるよう総務省にもがんばってほしいです。