最近のスマートフォンの性能は高い
チップ性能が高い
日本で最初にLTEサービスを提供したキャリアはドコモです。2010年12月の時期から開始されました。当初はAndroidスマートフォンだけがLTE対応しており、2011年のiPhone4sでも3Gまでの対応でした。2012年になってauとソフトバンクから発売されたiPhone5でようやくLTE対応され3Gの時と違い遅延が少なく速度も大幅にアップされたことでブラウザやアプリの反応がよくなったことを覚えています。しかし次第にLTE対応スマートフォンが多くなりLTEに利用されている既存の周波数も混雑してきました。それに対処する方法として新しい周波数がLTEに使用されるようになりました。そのため新しい周波数のLTEバンドにも対応した新機種のスマートフォンを購入することで高速回線の恩恵を受けることが出来るという流れができました。まあこの時期では2年も使うとスマートフォンの反応も悪くなったり、2年更新時期に安く買い替え可能な促進策が出ていた時期ですのでこぞって多くの人が買い替えしていました。
しかし買い替え促進させる0円販売が総務省の指示でなくなり、近年ではLTEの通信速度にも十分に満足のいく速度で出てきています。
MVNOも多くの業者が出てきたりして、今では格安SIMだけではなく格安スマートフォンも発売されたり、2年も前のiPhoneを新規販売されるような状態が出てきています。2年も前のスマートフォンでも満足の行くスマートフォンということですよね。性能的にも不満が出ない機種になりつつあるということでしょう。
GPS性能も正確
スマートフォンでGPSを使ってGoogleMapをナビとして使う人も出てきました。当初は数メートルから10メートルぐらいは誤差が普通にありました。これはアメリカで打ち上げられた衛星の性能の影響です。軍事的利用レベルでは今と変わらない性能が出せたようですが、当時は故意にそういう誤差にさせていたようです。しかし様々な用途で利用されだすと日本の衛星測位システムである準天頂衛星システム「みちびき」を試験的に2010年に打ち上げて2017年からいくつものみちびき衛星がある状態になりました。この衛星を使うことで数センチメートルと小さい誤差が可能になりました。比較的最近のスマートフォンであれば日本の準天頂衛星に対応しています。
バッテリー消費も減りにくい
LTE対応した初期のチップはLTE通信するとバッテリー消費が激しくスマートフォンのバッテリーが1日持たないという問題がありました。そのためモバイルバッテリーを購入して一緒に持ち歩くという人が多くなり、様々な種類のバッテリーが発売されるきっかけになりました。しかし次第に改良チップになり1日以上持つようになります。またAndroid OSやiOSもバッテリー消費しにくいようにOSレベルで改良されています。
今、問題になっているのは長くスマートフォンを使う人が多くなってきたのでバッテリーの寿命でしょう。スマートフォンのバッテリーも外すことが出来なくなる形になっていますし、Apple製品ではればショップでバッテリー交換できますが、Androidとなると主にキャリア経由でメーカに送付して交換してもらうため時間もかかるデメリットがあります。
今の時代、スマートフォンで何しているの?
ゲーム、ニュース、SNSがほとんど
以前はスマートフォンを購入したら、こんなアプリに衝撃を受けましたよね。
- 今までは車のナビでしか初めての場所に行けなかったのが、歩いてもスマホのマップアプリでナビできるようになった。車もナビ購入する人が少なくなった。
- 今まではキャリアメールが多かったのにgmailやicloudメールに切り替わった。ある意味キャリアの縛りから解放された。
- SNSなどで個人からの情報発信が強まり、TVから情報を得るということが少なくなった。ある意味個人から発信されることで暴露情報が出たりして個人の力が増している。
- パソコンを使う時間が少なくなり、スマホを使う時間が多くなった。デメリットとして若い人でキーボードが使えない人の割合が増えた。
- 以前はゲームといえば専用ゲーム機を購入して遊んでいたが、スマホでゲームをする人が多くなった。
ゲームはバッテリー消費が高い
スマートフォンでゲームで遊ぶとスマートフォンのバッテリー消費が激しい人が多くなりました。しかし、スマートフォンは大画面化も進みバッテリー容量が大きくなりましたので、利用可能時間も増えています。それでも足りないほどゲームをする人はモバイルバッテリーを持ち歩くことで対処可能です。モバイルバッテリーも大容量化が進んでいますので、ちょっとした小旅行で充電器を使わなくても可能になっています。
ニュースは?
以前はテキストベースのニュースでしたが今では画像が多用されたニュースアプリが増えています。この影響でスマートフォンのパケット通信量が増えています。個人的にはアプリの設定が可能なら画像をオフにしますが、不可能なアプリもありますので注意してニュースアプリを選びたいものです。
i-simTripの個人的な思いだけかもしれませんが、キャリアのニュースアプリは画像が多用されているような気がします。2017年からキャリアではあまりパケット消費しない人向けの安い料金プランを打ち出していますが、パケット消費しやすいアプリが多くなる傾向があります。
SNSはLine, Twitter, Instagram
SNSといえば最初はTwitterでしたが今ではInstagramやLineユーザも多くなっていますね。Instagramは画像メインのアプリなのでパケット消費が激しいのはわかりますが、最初Lineを使った時はびっくりしました。個人間だけならそれほどパケット消費しませんが、企業のアカウントを登録すると画像がほとんどですよね。パケット消費しまくりです。
最新ハイエンド機種は必要なの?
どんなメリットがあるの?
チップ性能のメリット
モバイル用途のチップは省電力性が一番重要です。そのため、様々な機能のチップを1つに統合化されています。CPU、GPU、通信モジュールは最低1つにパッケージングされています。最近だとそれ以外にもオーディオ、Wi-FiやDSP、カメラの画像処理なども含まれています。
CPUコアはARMで消費電力が大きく高い性能を発揮するコアと消費電力を重視したあまり高くない性能のコアを複数組み込まれ、随時切り替えて動いています。コア数が多くなっているのでハイエンドチップではないミドルクラスでも最新OSがさくさくした性能を発揮します。
通信性能のメリット
ハイエンドの最新チップで一番わかりやすい影響は通信性能だとi-simTripは考えます。最新の通信規格に対応するため、今だと256QAM,4×4 MIMO, 4CC CAや5CC CAなど多くのキャリアアグリゲーションや新周波数(バンド)に対応します。2019年になればLTEから5G規格に対応したチップが普及してくるでしょう。
新しいバッテリーがメリット
新チップであれば、バッテリー充電規格も最新の高速充電規格に対応し短時間で大容量のバッテリー充電が可能となりました。また、最近のスマートフォンはバッテリーを取り外すことができなくなっていますので、買い替えによる新しいバッテリーとしてバッテリー持ちをよくするメリットが生まれます。
自分にあったスマートフォンを選ぼう
アップデートの違いと海外で使う時は注意
iPhoneは古い機種でも最新機種と同じバージョンのOSを使えるメリットがあります。最新機種に搭載されたハードウェア機能は流石にないですが、同じ使い勝手となりセキュリティ的にも安心して利用できるメリットがあります。それに対してAndroid OSは開発元のGoogle純正機器であれば、定期的なアップデートや最新OSへのアップグレードも提供されるため同様のメリットがあるのですが、各メーカーから発売されるAndroidスマートフォンは更新をメーカ次第となるためセキュリティホール解消がされていない機器が多いという実情があります。例えば日本で一番売れているソニーのXperiaでも世界で販売されているグローバルモデルであれば、最新OSへのアップグレードやパッチ適用も比較的提供されているのですが、日本のキャリア経由で販売されているある意味カスタマイズモデルは提供時期が非常に遅いです。i-simTripとしては攻撃されないか?不安です。キャリアの回線だとグローバルIPアドレスではなくプライベートIPでNATされるため少しは安心できますが、これをSIMロック解除して海外で使う気にはなれません。海外だとスマホにグローバルIPを割り当てるキャリアもあります。
Androidは定例セキュリティパッチをOEMに義務付け
Googleから販売されているAndroidスマートフォンであるNexusシリーズやPixelシリーズは流石に自社販売製品なので最新バージョンへのアップグレードやセキュリティ更新を定期的に行います。しかし先ほど言ったようにAndroidの主流である様々なメーカーから販売されている数多くのスマートフォンの多くの機種にはアップグレードだけではなく定例セキュリティ更新が行われていません。
この問題をGoogleも認識していて、最近OEM先にセキュリティパッチの義務付けをしたようです。この仕組みが動き始めたら、各キャリアから販売される日本のスマートフォンも毎月更新する作業が出てきます。非常に安心して使うことが出来るようになりますね。

ハイエンドより使い方にあったスマートフォンを選ぼう
日本ではキャリアショップから0円販売されなくなり、MVNOからミドルモデルのスマートフォンの販売、電気店からSIMフリースマートフォンの販売など大分SIMフリー機種が浸透されつつあります。
iPhoneの過去モデルも新規、中古問わず販売されていることからもハイエンドスマートフォンが欲しい、買うという人が少しずつ少なくなりました。格安SIMを使う人は安い回線にしたいだけではなく機種も既存機器の使い回から最新ではあるけどそれなりの性能で安い機器で使いたいという人も出てきています。i-simTripのようにハイエンド機種を使いたいけどキャリアは高いのでMVNOと契約するという人もいます。つまりハイエンド機種に対する需要が以前に比べると少ないような気がするのです。機種変更して使い方が変わったという人はどれぐらいいますか?多分ほとんどの人は新機種でも以前と同様のアプリを同じように使っているでしょう。
であれば、ハイエンドでなくても、って人が増えてきますよね。
また、LTEもだいぶ規格が進み機能、回線速度もそれなりに出ます。これ以上新しい周波数に対応する必要性や4CCや5CC CAなどにする必要性も薄くなっています。これ以上の高速化となるとキャリア側の都合になっているような気もします。
自分がスマートフォンでどういった使い方をするから機種はこれがいいと考えてほしいと思います。
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