MMD研究所で2018年5月にインターネット調査
「海外旅行時のインターネット利用に関する調査」
気軽に利用可能なインターネット環境がどこまで普及しているのか?
モバイルに関する調査をMMD研究所は様々な観点で消費者動向や市場調査をしています。調査結果は公開されているため誰でもみることが可能です。2018年5月に最新の「海外旅行時のインターネット利用に関する調査」について調査が行われました。日本国内のモバイル通信同行は刻々と変化していてMVNOも普及しつつあり10人に1人はMVNO利用者といわれるようになってきました。海外に行った時でもインターネット環境を使いたいという需要は以前からあり、昔は高額な費用がかかることもあり難しい状態でしたが、今では比較的安い料金で海外でもインターネット環境を利用することができようになりました。
一般の利用者が海外の旅行先でどういった接続環境にしているのか?を判断できると思います。
海外旅行に行った人172人からの回答
今回のインターネット調査は全体で1309人からの有効回答となっています。性別は男女ほぼ半々で、年代も10代、20代、30代、40代とほぼ拮抗して各25%ぐらいの割合です。職業別だと会社員、パート・アルバイト、専業主婦、大学生、無職が比較的多くなっています。
その中で今回の指標で注目した過去1年の海外旅行経験は13.1%となっています。この人数は172人となっていてこの人たちが実際に海外旅行に行った時にどういったインターネット環境で使っていたのか?の統計となります。
100%の人がスマートフォン持参
1年のうち何回海外旅行をしたのか?は65%の人が1回です。2回の人を合わせると8割以上となります。また、172人全ての人がスマートフォンを海外に持参しています。
海外のインターネット環境は気軽で安全な回線利用者が多数
海外旅行者のインターネット回線結果
統計結果は以下の表となります。少数部分は割愛しています。
インターネット種別 | 利用割合 |
---|---|
ホテルのWiFi | 50.6% |
WiFiレンタル | 47.7% |
空港のWiFi | 29.7% |
携帯キャリアの定額ローミング | 18.6% |
公衆無線LAN | 16.9% |
現地商業施設WiFi | 14.0% |
現地カフェのWiFi | 11.6% |
現地その他のWiFi | 9.9% |
現地でSIMカード購入 | 9.9% |
ホテルや空港の無料WiFi、外ではWiFiレンタルルータが多数
この統計結果から言えるのは、基本的にホテルや空港、ショッピングモールやカフェなどの施設内のWiFiを利用しているということです。まあ自分がいる施設で提供している無線LANなので速度的にもそれなりに速いし何より無料ということが一番重要視していることがわかります。
男女別でみるとホテルと空港のWiFiは女性の方が利用者が多いようです。
外ではローミングよりWiFiレンタルルータに安心感
しかし、無線LANは当然施設内でしか利用できません。海外旅行に行って街中や観光名所を歩いている時にもスマートフォンでインターネット利用したい人は多いはず。統計から見ると圧倒的にWiFiレンタルが47.7%と圧倒的多数を占めます。ドコモ、au、ソフトバンクの携帯キャリアローミング利用者は18.6%と少なくなっています。
携帯キャリアの海外ローミングに対して根強い高額なイメージがあるのか?それとも接続手順に対する不安感なのか?があるのかもしれません。もしくは海外旅行には複数で行くはず、各自がローミング接続するよりグループで1台のWiFiレンタルルータを持っていけば安く利用できるという考えもあるのでしょう。
また、先ほど同様に男女別で見ると定額ローミングとWiFiレンタルする人はどちらかと言えば男性が多くなります。これは男性の方が通信利用するため事前に準備するからではないかと思われます。
現地キャリアのプリペイドSIM購入者はまだまだ少ない
そして、スマートフォンを使ったモバイル環境が好きな人たちであろう現地でSIMカード購入する人は9.9%です。海外旅行者の10人に1人の割合しか現地でプリペイドSIM購入する人がいないという結果が出ています。
海外でプリペイドSIM購入しやすさを周知すべき
プリペイドSIMは簡単
スマートフォンを利用する日本人の割合は多くなってきました。また、スマートフォンの使い方Q&Aやお得な方法など紹介された記事は多くありますが、まだまだ海外で安く簡単に使えるということがわかっていない人が多いように思えます。i-simTripとしてはもっともっと知ってほしい思いです。
大概現地の空港でプリペイドSIMが売っている
昔は現地キャリアのプリペイドSIMを購入できるという話があっても街中に行ってから購入する国もあり、また現地の言葉を話すことに敷居の高さを感じる人が多かったと思います。
しかし、今では日本人がよく行く国のほとんどの空港でSIMが販売されています。また、料金コースも表にしてわかりやすい記載が多くなりました。指を差すだけでいいので英語が苦手な方でも気軽に購入できます。
そして、これが一番重要ですが日本人が一番持っているスマートフォンはiPhoneです。日本人ほどiPhoneユーザが多い国はアメリカぐらいしか思いつきません。このiPhoneはグローバルモデルなので、ほとんどの国でSIMを差すだけで利用できます。キャリアのSIMロックを解除したAndroidスマートフォンだとこうは行きません。
旅行前に複数国で格安利用可能なプリペイドSIM購入
現地でプリペイドSIMを購入すること自体に敷居の高さを感じる人は複数の国で利用できるSIMカードがAmazonなどの通販で販売されています。旅行前に事前購入し説明書をよく読んでおけばいいのです。現地の人と話すこともないですし、これほど簡単な手段はありません。しかもWiFiレンタルや日本のキャリアの定額ローミングより安く利用出来ます。まあ現地のプリペイドSIMよりは若干高いですけど。
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