iPhone8/8 Plus, iPhone Xが発表された
Appleより今年のiPhoneが発表されました。注目している日本人が多いことでしょう。今回は特にiPhoneが発売から10年が経過したこともあり特別なプレミアムモデルが追加されていることも注目の1つでしょう。
既にニュース配信やアップルのサイトなどで知る機会もあるので製品名は知っていると思います。そうです、iPhone8, iPhone 8 Plus, iPhone Xですね。
各種製品の主要な新機能はニュース配信サイトで説明されているので、そちらで確認しているとして私が注目するのは海外モデルと日本モデルの違いと購入する視点で説明していきたいと思います。
アップルサイトで日本のiPhone X仕様記載ミス?
その前に一部のニュース記事で誤報が出ているようです。iPhone 7で対応していた日本のLTEバンドB11,B21(1.5GHz)にiPhone Xだけ未対応という誤報です。どうもアップルのWebサイトでミスがあったようです。あるニュースで更新された旨の説明が記載されていましたし、更新後のWebサイト記事を私が参照したら、B11,B21の記載がありました。そういう前提で以降の投稿内容としています。
アップルのミスという意外に思った次第です。
2017年でも日本モデルになった
まず思ったことは今年のiPhoneも海外モデルとは別に日本モデルが販売されているということです。iPhone 7からSuica対応するために日本モデルが販売されました。併せて日本独自のLTEバンドである1.5GHz帯にも対応となりましたよね。今回のiPhone 8/8 Plus, iPhone Xも同様に日本モデルで販売されます。
iPhone Xの海外版と日本版の違いは?
LTEバンドなどバンド視点では?
私が注目しているはiPhone Xなのでそのモデルで調べたところLTEバンドについては以下の表のとおりとなります。
国名 | モデル名 | 対応バンド |
---|---|---|
香港 | A1865 | FDD-LTE(1、2、3、4、5、7、8、12、13、17、18、19、20、25、26、28、29、30、66) TDD-LTE(34、38、39、40、41) TD-SCDMA 1900 (F)、2000 (A) UMTS/HSPA+/DC-HSDPA (850、900、1700/2100、1900、2100 MHz) GSM/EDGE (850、900、1800、1900 MHz) |
日本 | A1902 | FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、66) TD-LTE(バンド34、38、39、40、41、42) TD-SCDMA 1,900(F)、2,000(A) CDMA EV-DO Rev. A(800、1,900、2,100MHz) UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz) GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz) |
前回同様1.5GHz帯(B11,B21)対応にプラスしてさらなる新独自バンドである3.5GHz帯(B42)が追加されています。すでに提供しているドコモの他に今回の発売にあわせてKDDIからもこのバンド提供が始まるようです。
1.5GHz対応に私はそれほど重要視していませんでしたが、3.5GHz帯は各キャリアで40MHz幅あり、今後LTE-Aとして高速化に寄与される重要なバンドです。実際、今回KDDIから発表された内容からも139.5Mbps(20MHz幅)x2となり3.5GHzだけで279Mbpsだけの速度があります。UQ社で持っている2.6GHzと合わせると558Mbps(4CC CA)となります。日本版を購入する視点で重要視すべき点の1つでしょう。
香港版ではB11,B21,B42の他にCDMA2000にも未対応となります。前回のiPhone 7同様ですね。
海外版でもFelica対応
Apple Payの公式Webサイトを見ると※部分で「 交通機関と店舗での支払いにApple Payを使用するには、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X、日本国内で販売されたiPhone 7またはiPhone 7 Plus、もしくはApple Watch Series 3、日本国内で販売されたApple Watch Series 2が必要です。」という記載があります。
と言うことは新しいiPhone 8/8 Plus, iPhone Xでは海外版でもSuica対応したということになります。実際、日本のニュースで同様の記事の記載がありました。これは朗報です。
発売後の機器で実際に試してほしいのが「日本版を使って海外でApple Payを使えるのか?」ですね。反対に海外版を使って日本でSuicaを試した記事も出てきそうです。
日本版と海外版iPhone Xどちらが買いか?
海外版を購入したい人が一番重要視するのが「カメラのシャッター音がない」という点だと思います。
しかし、上記で記載した3.5GHz対応を考えるとシャッター音以上に普段日本で使っていく上での体感に影響する速度が一番重要ではないでしょうか?また、もしかしたら海外でのApplePayでの支払いの可能性も高いし。(9/27時点での最新の情報を見ると、やはり海外版iPhone 8/8Plus, iPhone XでSuica利用できるようになったとのことでした。また反対に日本版は海外でのApple Pay利用が可能とのこと)
但し3.5GHzのエリアで3大都市圏に住んでいる人が日本版を重要視すべき人たちでしょう。と言うのは混雑問題が一番大きいエリアだからです。新しい周波数に対応した機器は普及まで時間がかかることもあり、まだまだ体感速度が全く違うと思います。
それ以外のエリアの人は海外版もありでしょう。3.5GHzが重要なのは混雑解消のために既存バンドではなく新しいバンドを使える新しい機器を使っている一部の人だけにメリットがあるので、他のエリアでの混雑はそれほどでもないと感じています。
政令指定都市などの比較的大きい都市にも3.5GHz提供は早めに展開があるかもしれませんが、3大都市圏ほど混雑がひどくないため、そういう地域のユーザはどちらでもいいと思います。
※先ほどドコモのサイトでエリア確認をしたらプレミアム4Gの全国展開が結構進んでいることを確認できました。少なくとも県庁所在地は3.5GHzエリアになっているように思います。
UQ社の2.6GHz基地局の少なさ(電波の直進性が強く多くの基地局が必要)から実際にTD-LTE接続できない経験があるので実際にドコモの3.5GHz該当エリアはどこでも接続できるか?外は受信できるけど、室内は無理ではないか?と感じて怪しいですけど。
※(11/18更新)格安SIMでですが、ドコモの政令指定都市の基地局で普段使っていると接続する周波数は1.5GHzと2.1GHzが主体となるようです。さらにフィールドテストモードで3.5GHz(B42)を使った3CC(CA_1-42-42)接続を確認できました。
B3,B42に追加周波数の記事が
(11/18更新)
本日朝に見た記事ですが、1.7GHz,3.4GHzで追加周波数の話が出ているようです。バンド的にはB3,B42に該当します。実際に新しい周波数が使えるようになるのは先なので今年のiPhone X, iPhone 8/8 Plusには関係ないかもしれませんが、このバンドが日本でますます重要になる1情報ではないでしょうか?
海外のGSM版はIntelXMM7480モデムが搭載
Foxitでいつものように実機を分解してチップを確認した情報が公開されました。なんと海外のGSM版ではIntelXMm7480モデムが搭載されており、これはLTE DL Category12(4CC CA, 256QAM)なので下り最高600Mbpsになります。それに対してCDMA版はQualcomm Snapdragon X16 LTE ModemとなりLTE DL Category16(4CC CA, 256QAM, 4×4 MIMO)で下り1Gbpsとなります。日本版はCDMA版なのでQualcommのチップが搭載されていると思われます。また、モデムチップは4×4 MIMO対応していますが、本機能は使われておらず日本版Appleサイトに公開されている通り下り800Mbpsです。そのため別の言語のサイトになると速度公開されていませんでした。香港版はGSM版なのでIntelチップが搭載となるため、よほどのことがない限り日本版の方がいいと私は判断します。(9/25更新)
(11/18更新)先ほど日本のAppleサイトを見たら最高800Mbps表示がなくなっていました。海外版と日本版のチップの差異による最高速度が違うということをわかりにくくしたいという意思だと思われます。(私が画面ショットと撮った時点は確かに表記あった)
コメント
GhzではなくGHzです。
ご指摘ありがとうございます。失礼しました。
今後、気を付けたいと思います。